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お墓参りのマナーと作法

お墓参りをしよう

お墓参りはやはり大切なことです。多くの人々は、日々の暮らしに忙しいわけですが、時にはご先祖さまに会うことも大切です。

このとき私たちはお墓の前で手を合わせます。ただ手を合わせるだけでも、お墓に入っている人たちの冥福を祈ることができます。一方、手を合わせた私たち自身は、このことで功徳をつむことができます。場合によっては、それでご先祖さまが私たちを守り、救ってもくれることでしょう。

また、できれば、お墓参りでは名号・念仏も唱え、家族にあったそれまでの出来事も報告し、時には迷い事も相談し、また家族の幸福をあの世から守っていただくようお願いするのがよいのです。

これらの行いによって、私たちはほんの短い時間でも日々の生活や暮らしの延長線上から逃れられ、また別の角度から今の自分の生き方を見つめなおすことができます。

お墓参りの意味はいろいろあるものの、じつは最大の意味はここにあるのではないでしょうか。そして、このことがイコール仏さまに救っていただくことであり、仏さまに帰衣することだと思います。

こう考えるとお墓参りはできれば年に最低4回ぐらいは行きたいものです。

用意するものの基本

シルバー世代の方々は、今さら聞くまでもないとは思いますが、若い世代のためにご紹介しておきましょう。まるで知らないと、やはり社会人として恥ずかしい思いをします。

供花(花)、線香、お供物、数珠、手桶と杓子、植木用ハサミと小型シャベル、タワシ、ほうき、ロウソク、マッチ、ゴミ用ビニール袋、ちりとり

これらのすべてが毎回必要というわけではありません。そのときに必要と思えるものを、みつくろって持っていきましょう。

清掃と予約するものは

お墓参りのときにまず行うべきなのは、お墓の掃除です。墓石や付属品には水をかけて、タワシや雑巾などでよく洗います。植木の手入れ、伸びた雑草の除去も、ハサミやシャベルを使って丁寧に行いましょう。隣のお墓の植木がこちらに伸びてきていたり、気の毒なほど墓石が汚れていたりするときは、少々は手入れをしてあげるのも親切というものです。

掃除が終わったら、いよいよ花を供え、お供物も墓前に置きます。これで準備万端です。

一方、前もって予約しておかないと困ることもあります。それは年忌法要などで塔婆を立てる時です。この塔婆供養で必要な事柄は、少なくとも10日前にはお寺に頼んでおく必要があります。できればこの予約は早ければ早いほどよいのです。

方法とマナー

お墓参りの方法で、こうでなければならないという規則はありません。いちばん大切なのは供養する心がきちんとこもっていることです。したがって、これからご紹介する方法とマナーは、一般的に行われている目安のようなものです。

服装

極端に気軽(ラフ)であったり、派手な服装は好ましくありません。ただし特に意味のある法要のとき以外は平服でいいでしょう。一周忌のときは特別です。家族以外の人も集まります。施主側の人は略式礼服または礼服が一般的です。呼ばれた側は案内状の服装に従うか、一般にはダークスーツなど、きちんとした服装がよいでしょう。三周忌以降の各周忌では、家族も略式礼服の必要はありません。しかしきちんとした服装にはしておきましょう。

法要の案内は早めに

法要の場合は、案内は一か月前には出しておくべきです。相手にも都合があります。案内状には、当日の場所、時間と段取り、一般出席者の服装、出欠の有無を知らせるハガキ、案内地図などもつけて送りましょう。

お墓参り(実行)

一般に、家族から親族という順でひとりひとり行ないます。

お墓に花を供え、お供物をあげます。人数が多いときは初めの人がお線香の束をあげるか、あらかじめ家族があげておきます。ひとりひとりは手桶から杓子で墓石に水をかけます。これは墓石を清めるためと、亡き人に食べ物を施す意味があります。次に墓石に一礼します。これは水をかける前と後にするのがよいでしょう。次に数珠を親指と人差し指の間にかけ、手と指を隙間なく合わせ合掌をします。この数珠は、若い人はともかく40歳をすぎたぐらいの人は皆持っておくべきでしょう。

合掌したときは、心で名号や念仏を唱えても、自分なりのご挨拶を心の中で亡き人にしてもかまいません。名号、念仏は小さな声を出してもいいでしょう。ご参考までにいうと、宗派別に名号、念仏は異なります。

・浄土宗・浄土真宗・天台宗では

南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)

・真言宗では

南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)

・日蓮宗では

南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)

・禅宗・曹洞宗・臨済宗などでは

南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)

ここで般若心経を唱えてもよいでしょう。(浄土真宗の場合はいけません)

お参りを終えたら、現代ではお供物は持ち帰るのが一般的になっています。特にお菓子や果実類は墓地・霊園の規則として持ち帰りを義務付けているところも多くなっています。これは主にカラスや、のら猫などに食べ散らかされないためです。またカラスなどの害がないと思えても、食べ物類はいずれも腐るものです。こう考えると、やはりお供物は持ち帰るのがエチケットであり、マナーです。

お墓まいりの日は

お墓参りをする日は、先にも述べたように一般に春と秋のお彼岸、お盆、命日です。そして年忌法要は一周忌、三周忌、十三周忌、三十三周忌が最低限の基本で、このときはお坊さんに墓前の法要をしてもらいます。

お墓参りは、友引、仏滅、大安など気にしたほうがよいのか。これはお墓参りとはまったく関係がありません。仏滅も、仏という字を使っていますが仏教とは何の関係もなく、もともとは江戸時代にバクチ打ちがかついだ勝手な縁起です。

お墓参りはもともとルールによって強制されるものではなく、また理屈でもありません。お墓参りは、お世話になった故人や親しかった故人の冥福を祈り、またあなたの顔を見せてあげて、心で会い、そして心で相談し、時に現世の私たちを守ってくださるようお願いするものです。したがって思い立ったらそれがいつでも吉日なのです。

代理墓参

お墓が遠くにある、体調が悪いときなど、お墓参りができない場合は、お墓の近くの親戚や知人に、かわりにお参りをしてもらうことがあります。最近では、石材店や生花店、便利屋などが、お墓参り代行サービスを行っているケースもあります。

神式の墓参

神道では、故人の祥月命日に行う「式年祭」(一年祭、五年祭、十年祭など)を中心に、お盆やb春秋のお彼岸に墓参りをします。

墓地内をきれいにするのは仏式と変わりません。供え物は水、洗米、塩、お神酒のほか、故人の好物を供えてもよいでしょう。線香は供えず、榊を花立てに飾ります。

墓前での拝礼は、まず深く礼をし、一度拍手を打ちます。それからまた、二礼二拍手一礼の拝礼をします。この場合の拍手は、葬儀から一年祭までのしのび手とは違い、音を立てて打ちます。

キリストのお墓参り 

特に決まりはなく、基本的には故人の命日にお墓参りをします。ただし、カトリックでは、11月2日の「万霊節」には、家族でお墓参りをする習慣があります。教会で行われるミサに参加する前にお墓参りをすませることが多いようです。

プロテスタントでも、召天記念日の追悼会を、牧師を招いて墓前で行う場合があります。

いずれのお参りの作法も特にありませんが、まずお墓を清掃して清め、花を供えて拝礼するケースが多いようです。

まとめ

お墓参りでは名号・念仏も唱え、家族にあったそれまでの出来事も報告し、時には迷い事も相談し、また家族の幸福をあの世から守っていただくようお願いするのがよいのです。これらの行いによって、私たちはほんの短い時間でも日々の生活や暮らしの延長線上から逃れられ、また別の角度から今の自分の生き方を見つめなおすことができます。また遠方のため、お墓参りになかなか行けない人も多いことでしょう。帰省したらまずはお墓参りに行って、今の現状を報告・相談してみてはいかがでしょうか。